本格水冷を導入するには、CPU単体でも2~3万円ほどから始まり、GPUブロック追加で8~10万円ほどまで予算が膨らむのが一般的です。
詳しい費用の内訳や必要なパーツ、メンテナンスのコツなどは、このあとご紹介する記事内でじっくり解説します。
本格水冷のリアル予算


パターン別の初期費用

- CPUだけ水冷化
- GPUブロック追加
本格水冷の導入費用は、まずCPUのみを水冷化するなら2~3万円ほどと考えられますが、GPU用の水冷ブロックまで加えると合計4~5万円以上になるケースもあります。さらにチューブの種類やフィッティングを増やすと8~10万円ほどかかる例もあり、安価な空冷に比べて予算が上がる点は理解しておきたいところです。
パーツ総額の内訳

CPUブロックやラジエーター、ポンプにリザーバーなど、主要パーツだけでも数万円かかります。加えてフィッティング類やチューブの本数分が増えると、思った以上に予算を圧迫しがちです。
実際の費用実例
実際にCPUだけなら2万円台で済むとの声もありますが、拡張性を求めると8万円以上かかったという事例もあります。構成を変える際のフィッティング追加も意外と大きな負担です。
下記は本格水冷における費用実例です。。
水冷構成 | 参考費用 | ポイント |
---|---|---|
CPUのみ | 約2~3万円 | 最低限の水冷ブロック・ポンプ・ラジエーターで構成 |
GPU水冷ブロック追加 | 約4~5万円~ | GPUブロックやフィッティングなど追加費用で高額化 |
フル構成(CPU+GPU) | 約8~10万円~ | 複数ラジエーターやチューブ加工でさらに予算が増加 |
はい。後からGPU水冷ブロックを組むことは可能ですが、その際はクーラント追加や配管調整など手間と費用がかかります。
本格水冷パーツの購入先と導入予算

ショップ選びの要点
- 国内店舗を活用
- 海外通販も検討
- 在庫状況に注意
本格水冷パーツはオリオスペックなど国内ショップで入手できますが、海外通販のPPCSやメーカー公式サイトを利用することで価格を抑えられる場合もあります。ただし輸送コストと納期がかかるため、必要な予算と到着のタイミングを見比べることが大切です。
購入費用の幅
一括購入ならキット形式を活用する手もありますが、好みのパーツを選ぶと単体購入の積み重ねで予算が増えがちです。特にラジエーターやポンプはモデルごとに価格差が大きいです。
はい。最低限必要なパーツが揃っているため失敗しにくいです。ただし選択肢が限られるので自由度が低い点もあります。
費用対効果を考える
空冷に比べ冷却性能は向上しやすい反面、初期予算が高めになります。特にパフォーマンスより見た目の演出を重視するなら、高価なパーツにも手を出しがちです。
必要最低限のブロックやフィッティングを厳選し、CPUから始めて段階的に拡張する方法が予算を抑える近道です。
工具と消耗品の用意

必要ツールの確認
- ヒートガン必須
- パイプカッター使用
- 漏斗や六角レンチ
ハードチューブならヒートガンとパイプカッター、曲げ用シリコン芯が必要です。漏斗や六角レンチ、モンキーレンチなどの基本工具も揃えましょう。加えて精製水やクーラントを扱うため、こぼれ対策にキッチンペーパーや洗面器を用意しておくと安心です。
作業時の注意点
チューブの曲げ加工は均一に熱を当て、ゆっくり形を作るのがポイントです。Oリングなどを痛めないよう、挿し込み前にはチューブの断面を丁寧に整えましょう。
少し練習すれば慣れますが、最初は失敗しやすいです。余分にチューブを用意しておくと焦らず取り組めます。
冷却液の扱い
クーラントは腐食防止成分入りの製品を推奨します。定期的に補充できるよう、余分に購入しておくと安心です。色付きやパステル系は見栄えが良い反面、色落ちに注意が必要です。
基本的に専用クーラントが望ましいです。腐食抑制や防錆効果を兼ね備えているので、水漏れ時のリスク軽減にもつながります。
本格水冷の維持費とメンテナンス

定期点検で押さえる

- クーラント交換
- 水漏れ点検
- ブロック洗浄
本格水冷ではメンテナンスが必要不可欠です。半年~1年単位でクーラントを交換し、水漏れチェックを行うのが一般的です。CPUやGPUブロック内に汚れがたまると冷却効率が下がるため、ブロック洗浄も定期的に実施しましょう。こうした作業にかかる費用や手間を踏まえつつ、導入後の維持費を考慮することが大切です。
交換サイクルの費用
クーラントとOリングなどの交換コストは数千円ほどが目安です。加えてチューブが劣化した場合の追加予算も確保しておくと安心です。
色落ちや堆積が発生するため、やや早めの交換サイクルになる傾向があります。見栄え重視なら交換費用も視野に入れましょう。
メンテを怠るリスク
水漏れや腐食のリスクが高まるだけでなく、パフォーマンス低下も招きかねません。定期的な点検を怠ると、パーツ交換など余計な出費につながります。
放置はおすすめできません。長期間の未点検は水路内の詰まりや腐食を進行させ、結果的にトラブルと追加費用を招きやすいです。
記事のまとめ

- CPUだけなら費用は数万円から
- GPUブロック追加で予算拡大
- 国内外のショップを使い分け
- ヒートガンなど工具が必須
- クーラント交換は定期的に
- メンテでトラブル回避
本格水冷を導入する際は、初期費用だけでなく定期的な維持費とメンテナンスを考慮することが大切です。
パーツ選びや購入先によっても予算は左右されますが、CPUとGPUの両方を冷やすなら目安として8万円以上の費用が想定されます。
快適な水冷環境を保つためにも、必要な作業を定期的に実施しながら、長く楽しめるように取り組んでください。